2012年6月16日土曜日

今月の句会

毎回第二日曜日開催の句会だったのだが、会場確保ができず今回は第三日曜日になった、
明後日のこと、

兼題は「羽抜鳥(鶏) はぬけどり」 
羽が抜けてみすぼらしい哀れでもの悲しい、芋粥の主人公を思い出すかのような兼題なのだが、春から夏にかけて、冬の羽毛から夏向きの羽毛に生えかわる自然の摂理、
夜間でも煌々と明かりを付けて狭い場所に閉じ込め、一生、卵を産み続けさせられる毛の抜けたブロイラーを想うと、それは間違いなのだ、

と、偉そうに「なのだ」と断定しているのだが、なあに、書いている本人もよくはわかっていない、
本で読んだことを、さも前から知っていたかのように書いているだけのこと、気にしないで、


さて、今回出す俳句は下記


また生えてくるからいいね羽抜鳥

二人して蕗の皮剥く夕餉前

職失くし梅雨の昼飯二九八

蘭おけば王の寝所に早変わり  様変わり

人妻の白足袋濡らし走り梅雨  若妻 新妻 見たのは小母様だったので人妻にしたのだが・・、


以上、五句をもっていき、そのうち四句を会場で選ぼうかと思っている、
一番のお気に入りは、羽抜鳥の句

また生えてくるからいいね羽抜鳥

同級生や友人たちには、髪の毛がどこかへ逃げてしまった人も多い、
気にしないと口では言うものの、やはり気になるのだろう、そういう人に限ってハットやらキャップやらを被っている姿を目にすることが多い、

毛が薄い、あるいは無い、というのは、我が国日本では男性の魅力を半減させる大きな理由の一つであるらしい、

恋愛時、結婚時に、その手の男性を好んで選ぶ女性をぼくはあまり知らない、
お付き合いしてから、結婚してから、そうなったのなら仕方がないし諦めもつくのだが、初めからそれでは、対象外!ということらしい、
男は、人間は、中身が大事、外見には迷わされないわ、という建前と、親兄弟友人知人に紹介するときのことを思えば、少しでも押し出しの効く外見も好さそうな男性を求めたいという本音、

幸い、というか、子どもの時からおでんなら昆布、湯豆腐も豆腐そのものより鍋底に沈んでいる出汁も出きった昆布をこよなく好み愛で、自らの頭髪の育成、養生、保護につとめてきたその結果なのか、髪の毛がむしろ多くて困っているぼくは、同年代の男性たちから頭髪だけ羨望のまなざしで見つめられることも多い、

頭だけは若いのだなあ、、頭だけ、と書くと、まあいろいろ邪念余念も働くのだが・・、


そうした男性たちの哀感と諦観をこめた、羽抜鳥の句、

俳諧の俳句らしく、どこか面白みもあるしね、と自画自賛



3 件のコメント:

  1. たしかに、哀愁感漂ってて良いですね~。

    仰る通り、頭が薄いと気になってしまうものですよ~。
    私も、頭を気にして帽子をかぶっていて、
    「頭蒸れるから帽子被らないほうが良いよ」
    と注意されたのですが、恥ずかしくてなかなか辞められなかった。
    最近帽子を被らないようにしたら、
    「老けたね」
    と言われて、少しショックでしたけれども、無理に若作りするのも恰好が悪いと思う年代にさしかかりました(笑)。

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  2. おひさしです。
    「一族が そろうとみんな 羽抜鳥」・・・・・
    夫一族みな薄毛族。でも タイプは色々。
    頭頂部からの羽抜け、後頭部から、おでこ両サイドから・・・・
    みんな自分の方が「有る」と思っているフシあり。
    その中で身びいきですが我が夫が一番量があると思っています。ちなみにかなり羽抜けとなったら、全剃りして松山千春風にするそうです。(笑)

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  3. 匿名さま

    ありがとうございます、
    昨日の句会では、身につまされたよ、ということで、一点も入りませんでした(苦笑)
    男性8人参加の句会でしたけど、そのうち4人が、髪の毛の一部もしくは全部が疎開された方々で・・、
    年齢が、上から87、85、74、74ですから、そうなっても仕方がないですよね、
    匿名さんの仰るように”無理に若作りするのも恰好が悪い”ですもの、
    清潔、身綺麗にしていれば、あとは自然のままが一番と思っています、


    nattyさん

    おひさしぶりです、と書きながら、心の実際はそんな気もしていません、
    いつも近いものを感じているから、なのかなあ・・、

    うちの家系は薄毛族でなく白髪族でもなく黒髪族らしくて、亡くなった祖母は70歳を過ぎても白髪がありませんでした、
    親戚中みわたしてみても、薄毛も無毛も白髪も見当たりません、
    だからどうした、ということなのですが、そういう血統なのでしょう、
    みんな、昆布が好きなのかしら(笑)

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