方言でしか表現できないこと、伝えられないことがある、
その地方地方の気候や風習、地理や食べ物、顔や体型がさまざまなように、言葉もさまざまなのだ、
北から南へと細長く延びた日本は地形的にも同一の文化が育ちにくかったのだろう、
それと、さまざまな方言が生まれてきた大きな理由の一つに、300年近く続いた鎖国政策、その中での幕藩体制があったのだと考えている、
移動の自由を制限され勝手に住居を替えることを禁じられた昔、特別な許可がなければ旅行さえも気ままにできなかった時代、外部との接触があまりなかった時代、閉ざされた囲いの中での生活だからこそ、そこで独特の文化が育ったのだろう、
だから自分が浸っている習俗や使っている言語と比べ、どんなに奇であっても妙であっても、その奇異さには長い歴史が込められている、
ある歴史が他の歴史を嗤ってはならないと、真剣に思っている、
ぼくが育った、東京の下町では、冷たいということを、冷やっこい、といっていた
それがもう少し訛って、しゃっこい、ともいう
冬、田んぼに張った氷りを割って手に持ちながら、しゃっけー、と歓声を挙げたことを思い出した、
標準語ではない東京の下町言葉、、
今、ぼくの子どもは、冷たいとはいっても、しゃっこい、とは言わなくなった、、、
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