今日、見舞いに行った彼女が亡くなったと連絡があった、、
8月11日に見舞いに行き、あれからまだ4日・・、
男性のぼくが女性の病室へ入ってよいものか、癌患者特有のやつれを目撃してよいものだろうか、美しいままの姿を思い出として残すことを彼女自身は望んでいるのではないだろうか、
遠慮しようかどうしようかと最後まで悩んだ見舞いだったのだが、母は来てくれるのを待っていましたよと、彼女の娘に言われ、誘われるように病室へと入った、、
彼女の死が現実となった今、生前の彼女に会っていてよかったと思う、
彼女が拒めば誰が来ても面会はしなかったという事情の中で、本当に会いたかったぼくらに会えて彼女も嬉しかったのだと思う、
先に逝った夫の同級生たち、ぼくらと彼女との親交は彼亡き後もずっと変わらず続いていた、
とくにぼくは彼女の夫とは親友といってもよい仲だったし、彼女一人で切り盛りする店に何度も級友たちを誘って通った、
11日のこと、
「母は、一昨日からずっと、必ず来てくれるからと気にしていて、髪の毛は乱れてないか肌の色は普通かと何度も言うので、お母さん大丈夫よ、いつも通りよ、綺麗よと言ってきたんです、
本当に今日来てくれてありがとうございます、もし来て貰えなかったら・・、
その時の母の気持ちを思うと・・、本当に本当にありがとうございます」
大粒の涙をこらえようもなく流しながら顔をくずして泣く長女を前にして言葉もなくただただぼくも泣くだけだった、
今日は通夜、明日が葬儀なのだとか、
通夜にも葬儀にも行けないのだが、級友たちは必ず顔を出すだろう、
そこでたくさんの涙が流れることだろう、
58歳の早すぎる死を悼み、多くの涙がいつまでも流れることだろう、、
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