原題 「WAR HORSE」
映画を観にいこうと、自宅近くの<ワーナー・マイカル板橋>のHPをのぞいてみた、
その時に、このタイトルが目にとまり、少し気になったので調べてみた、
映画には、元になった原作があり、描かれた舞台は第一次世界大戦中のイギリス、そしてフランス、ドイツ、、
馬の目から見た戦争の愚かしさ、悲惨さを描いた作品だと知った、
動物が主役の、文学、映画、演劇その他の表現芸術は実はたくさんある、
すぐに思い出すのは「わが輩は猫である」、「白い牙」、「子鹿物語」、「シートンの動物もの」、「ジャングル大帝」、忠犬ハチ公、違うか・・、
人間の目から 動物を、動物が置かれた自然環境を眺めた作品が多いなか、動物自身が人間世界を眺めものを言う作品はそれほど多くはない、
「戦火の馬」の主人公は馬である 、
馬が話し、別れを嘆き、出会いを喜び、死を悲しみ、自分勝手な人間を嫌悪する、 、
第一次世界大戦においては、馬は戦場の働き手として大きな役割を担っていた、
食料や砲弾などの物資の運搬担当として、傷ついた人間を運ぶ緊急車両の代役として、騎馬隊としての戦力そのものとして、必要欠くべからざる戦略”物資”だった、
戦争遂行のため、イギリスはフランスに向け、約200万頭の戦馬を送ったといわれている、
そのため、人と同様に多くの馬が死に傷ついた、
終戦後、本国イギリスへ送り返す費用を惜しんだイギリス政府は、生き残った馬たちをフランスの食肉業者へ、安価な価格で譲り渡した、
馬とはいえ、 昨日まで共に戦ったいわば戦友じゃないか、
命がけでイギリスのために戦った戦友を、わずかな金が惜しいからと、 食肉業者に売り渡す、、
肉屋だぜっっ、
怒りのためにぼくの呼吸は止まりそうになる、
作者の怒りもこの一点にある、この本を書いた動機は、まさにここにある、
その怒り、その動機にぼくも激しく共鳴する、
少年少女向けに書かれた本なのかどうか、それはわからないのだが、難しそうな漢字にはふりがながふってあった、
ちなみに、映画はまだ観ていない。。
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