行きつけのカラオケスナックで飲んでいて、カウンター越しにママとおしゃべりしていたら、
ママのケイタイが鳴りだした、メールの着信音のようだ、
「ちょっとごめんなさい」というので、しばし沈黙し、ママの行動を見るともなく見ていた、
「あら!」というので、なに?と訊いたら
「お客さんが宝くじに当たって、しかも二億円、今までのツケを払うだって・・」
「ふうん、すごいな」
「ホントかしらね、今、電話してみるわね」
お客に電話、相手がでる・・、
まあやだー、ほんとイヤねー、ママの嬌声だけがこちらの耳に届く、
なんだって?
「まったくどうしようもないわ、エイプリルフール(4月バカ)だってさ (笑)」
「そうなんだ(笑)」
4月1日をエイプリルフールといい、この日限りはおおっぴらにウソをついてもかまわないと、誰がいつどこで決めたのか、ぼくは知らない、
たぶんアメリカの習慣が戦後持ち込まれたものなのだろう、と思う(未確認)、
清教徒の移民を先祖の一部にもつ彼の国は、宗教的な規律にふだん厳格に縛られ、それはそれで集団生活を円滑に営む上で意味をもっていたのだろうけど、あまりにもきつく締めすぎると人はたまらない、
どこかで息抜きを欲しがるものだ、
それが年一回の「ウソをついてかわまない日」の存在理由なのではと、、
遅れてやってきた友人が、開口一番、「まいったよ、娘が自殺未遂でさあ」というのを聞いて、
ママとぼくと思わず顔を見合わせ苦笑してしまった、
どうやらそっちは、本当の話だったらしく深刻であったけど・・、
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