髪切り虫、紙切り虫、どちらだろう、
どちらも正解のような気もするのだが、少年時代には、紙切り虫だと思い込んでいて、厚手のわら半紙などを虫の前に持っていき、うまく噛みつかせて紙を切る様子を眺めながら、ほらな、やっぱり紙を切る虫なんだからな、などと一人納得していた、、
夏の炎天もようやくおさまってきたある日の曇り空の下、久しぶりの散歩へ、
自宅を出て、池があり釣り人の姿が見られ梅林まである近くの公園まで、徒歩30分、
その道の途中で見つけた、
甲虫目 カブトムシ亜目 カミキリムシ科 フトカミキリ亜科
ゴマダラカミキリ
というのが、正式な虫の名前だとネットで調べて後でわかった、
虫の図鑑はもっていないので、こういう調べ事にはネットは大変便利なのだ、
虫は虫でも、こうしてきちんと調べて書くと、どこかのエライ立派なムシ様のようである、
おろそかに取ったりつまんだりしてはイケナイのだ、
多くの他の男性と同じように、子どもの頃、虫取りに夢中になった、
熊本時代での、カブトムシ、クワガタ取りは、今でも鮮やかに記憶に残っている、
前々から当たりをつけておいた、クヌギの樹の樹液が湧出している箇所をめがけ、朝早く、4時か5時前にでかけていく、
カナブンやスズメバチに混じり、お目当てのカブトムシ、クワガタを見つけることに無上の喜びを覚えた、
刺されれば死ぬかもしれないという恐ろしいスズメバチも樹液を吸うことに夢中で、隣のカブトムシをつまんで持ち上げても襲ってはこない、
10分くらいで樹液の周りを取りきってしまうと、少し離れた場所から片足をあげて樹を蹴り、その震動で落ちてくる樹の上の虫を草原から拾い上げるのだ、
何が落ちてくるのかわからないので、落ちた辺りを探してそれがカナブンだったりするとがっかりしたものだ、
虫かごに、蜂蜜を塗ったくぬぎの棒を立て、その中でカブトムシを飼ったりもした、
今住んでいるこの場所は、都会から離れているせいか、常夜灯に誘われて小さなクワガタが飛んでくることがある、
コクワガタという種類なのだろう、子どもではなく成虫のそれを今は飼うこともなく、階段の隅にうずくまっているので手でつまみ、一階にある花壇の中に離してやる、
そんなことが一夏で二、三度ある、
先日は、ヤモリを階段で見つけた、
捕まえようとすると、意外な早さで逃げていく、やっと捕まえて、手のひらの中に収めたときの満足感、5cmほどの薄緑色の小さなヤモリは、手の中でおとなしくなっていた、
蚊を食べる益虫(ムシではないのだが)なので、これもそっと離してあげる、
今までおとなしくしていたのが嘘のように、慌てて逃げていく様子がおかしい、
マンションの階段にヤモリ、生活空間としては決して恵まれた環境ではないと思うのだが、なんとか命をつないでいって欲しい、、
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