2011年10月6日木曜日
その金は誰の手に
通勤途中の車の中で聞いた話、
1998年をピークに日本での給料支給額の総額は下がり続け、1998年時と比べ総額にして220兆円を超える給料が、これまでに払われてこなかった計算になるとの解説だった、
220億円ではない、220兆円・・・、もの金が勤労者から奪われた、
リストラという名の首切りが横行し、当たり前のように正社員を解雇し契約社員や派遣社員で置き換える、
チェーン店系の飲食店などでは責任者であるべき店長までもがアルバイトだったとの笑えない実態も報告されている、
経費削減のコツは人件費削減であるかとばかりに、厚生年金健康保険などのいわゆる会社負担の大きい社会保険料を計算するなら、正社員よりも安価に済む非正社員の方が会社にとってメリットがある、だから正社員には辞めて貰おう、そういう判断なのだろう、
退職を勧めるいわゆる肩たたきも、50歳代サラリーマンから既に40歳代へと移行しているとの話もきいた、
年収400万円以下の勤労者が全勤労者の58%を占めていると雑誌で読んだ、
税込み年収であるのなら手取りはさらに減るだろう、
この国で若い二人が出会い恋をし結ばれ子どもを産み育てるとして、どのようなバラ色の未来を二人の間で交わすことができるだろう、
少子化少子化と問題になり騒がれているこの国でなにかひとつでも少子化を防ぐ具体的な施策を眼にしたことがあるだろうか、
大人二人が満足に食えないのに(食うというのはただ腹を膨らますことだけではなく、本を読み映画を観、たまには旅行ができ休日がきちんと取得でき将来に不安なく暮らせることを意味する)、結婚できるわけはない、
家賃を払えば半分になってしまう給料で子どもを産めるわけがないじゃないか、
今、アメリカでは若者らの貧富の格差への怒りがデモとなって全米に飛び火している、その合い言葉は「ウォール街を占拠せよ」
強欲資本主義の象徴とされるあのウォール街だ、
まだ日本では目立った実力行動は見られない、しかし社会に対する不安、不平不満は多くの若者の心の奥深くに潜んでいる、
底が深い川ほど水面は静かなのだ、しかし確実に水は流れている、
いつそれが激流となって「日本のウォール街」を襲うのか、その時にはぼくも流れの一滴になって「壁(ウォール)」にひとつの小さな穴を開けてやろうと狙っている、、
※写真は仲良くお食事中のお二方、
彼らが生きている間はずっとご飯を食べてもらうのだ、
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