2014年1月12日日曜日

明日は句会


兼題は「初旅」 新年初めての旅のこと、だろうと思う、、

昔は・・、40年も50年も前、さらに何百年もの昔は、旅というのは限られたお金持ちの道楽だったのだろうと思う、

明治37年生まれのぼくの祖母は、熊本の地元、球磨郡西ノ村久保から一切足を伸ばすことはなかった、と思う
彼女は、熊本県熊本市はおろか、鹿児島にも宮崎にも行ったことはなかった、、と思う、

「眞ちゃん(ぼくの本名)、どぎゃんこつがあっても鹿児島には行きなんなよ(どんなことがあっても鹿児島には行くなよ)」
「ばあちゃん、なしゅうかにゃあ?(なぜかなあ?)」
「鹿児島には鬼が住んどっとよ(住んでいるのよ)・・」
そう言ってはばからない祖母だった、、

鹿児島には鬼が住んでいるから行くなと、可愛い孫(ぼくのことです)に言って聞かせる、それは1964年、前の東京オリンピックの年だった、だからそんなに昔の話ではない、のだ、

今は、新婚カップルや高校大学の卒業生らが、平気で、なんのためらいもなく、ハワイとかアメリカ西海岸とか、エジプト、トルコに行く時代、
「初旅」の、旅にかける悲壮な?決意、生きて帰れるだろうかとか、野蛮な人食い人種に食われるんではなかろうかとか、そんな心配はしなくて、どんどん旅立っている時代、、

その時代に、初旅という俳句の季語の存在価値も、理由もないのではないかと、ぼくはそんなことを考えている、
どこの句会に参加しても、杖をついて参加してくる、じいさんばあさんばっかりで、10年後20年後の句会の存続が危ぶまれる今・・、
いまさら、初旅でもないのだと思う、のだがどうだろう??!!

初旅は火の國父祖が立ちし土地

土地を邦とか、地所とか国とか場所とか地府とかいろいろ考えたのだけれど、どれも大げさだったりしっくりこないから、あたりさわりのない土地に落ち着かせたのだ・・、

もちろん、火の國というのは熊本のこと、
初旅として行ったことはないけれど、俳句を作るのだったら、まして、初旅ならば、熊本でしょう、
そんな気持ちから、この句がうまれた、、

我ながら名句だと思う てへっ









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