2013年6月10日月曜日

今月の句会




会場の都合で、通常の第二日曜日開催から今回だけ第三のそれとなった、

兼題は「滴る」
岩の間から滴る水の様子を表し、水車であるとか滝のように滴る水ではないのだとか、
なんとなくわかるのだが、本当にわかっているのかと問われれば自信はない、



十薬の花の白さに気負ひなし

夏空や碓氷峪舞ふ白帽子

落球の少年に汗土ほこり

桑の実や少年時代の舌となり

み仏の座して十薬白き花


縄文の代より滴る女陰岩


で、もっていくのは以上の六句


女陰というのが今回の冒険、
縄文という大きな言葉をもってきて印象を弱めたとはいえ官能とエロスの世界なのだ 笑

句界の先達、金子兜太氏の好む題材で、ホトトギス派にはなじまない、
「ホトトギス派の弱点は、糞小便を描かないこと、花鳥風月に逃げている」と、
公言されておられる兜太先生のこと、90歳を超えると何を言ってもユルサレルのだなあ・・、


歌は、レッチリ 「スノー」
ひさしぶりに、ケーブルテレビでデスノートを見た、DEATH NOTE と書いたほうがそれらしいが、
松山ケンイチさん演じる”L”、それは彼の最高傑作ではないかと、今でも思っている、
映画のエンディング曲が、これ


脳髄が働くときには糖分を必要としている、なので、つねに甘いものを食している彼、
名前を書かれると死ぬという疑いをもち、ひょっとこのお面をかぶって歩く”L"

死に神にも名前があり、レムとDUKE、、

日本にもオリジナル曲を創作する能力があるのだと確信し感激した、CHARAさん歌う「スワローテイルバタフライ」あえてカタカナで・・、それに匹敵するデスノート、
その後の、デトロイトメタルシ・・、よりも、Lの方が彼には合ってたし、気持ちのノリも違っていたんじゃないのかなあ?

えっ、清盛はって?
んーーー・・・、役者を活かすもころすも原作と監督だと、役者の資質はその中でこそ磨かれる、





2 件のコメント:

  1. おひさしです。「夏空や碓氷峪舞ふ白帽子」あ、これ「人間の証明」で有名になった西条八十の「あの詩」のイメージですね。あれは麦わら帽子でしたが・・・・

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  2. natty さん、本当にお久しぶりです、お元気でしたよね?!

    そうです、森村誠一原作「人間の証明」のあれです、
    句作にあたり元の詩を確かめたのですが、nattyさんのおっしゃるとおり、麦藁帽子ですね、
    麦藁帽子が夏の季語となっているため、夏空と季語重なりで使えなくて、それで困っていろいろ考えているうちに、ああなりました

    碓氷峪母と見つめつ麦藁帽 とか、碓氷峪宙舞ふ白き夏帽子 とか、いろいろ考えたのですが・・、

    友だちから貰ったSATORIという音楽、それはジョー山中氏のヴォーカル、フラワー・トラベリン・バンドという懐かしいバンドのCD、そこからイメージがつながり、句になったというわけです、
    映画「人間の証明」のテーマ音楽は彼、ジョー山中が歌っていましたし、映画にも役者として出演していましたっけね、もう亡くなりましたけど・・、

    帽子 西条八十

    母さん、僕のあの帽子、どうしたでせうね?
    ええ、夏碓氷から霧積へ行くみちで、
    渓谿へ落としたあの麦稈帽子ですよ

    母さん、あれは好きな帽子でしたよ。
    僕はあのとき、ずいぶんくやしかつた、
    だけど、いきなり風が吹いてきたもんだから。

    ―― 母さん、あのとき向こうから若い薬売りがきましたつけね。
    紺の脚絆に手甲をした。――

    そして拾はうとしてずいぶん骨折つてくれましたつけね。
    だけどたうたうだめだつた。
    なにしろ深い谿で、それに草が背丈ぐらゐ伸びていたんですもの。

    ―― 母さん、ほんとにあの帽子どうなつたでせう?
    そのとき傍で咲いていた車百合の花は、
    もうとうにかれちやつたでせうね、
    そして、秋には、灰色の霧があの丘をこめ、
    あの帽子の下で毎晩きりぎりすが啼いたかも知れませんよ。

    ―― 母さん、そしてきつと今頃は ――
    今夜あたりは、あの谿間に、静かに雪が降りつもつてゐるでせう。
    昔、つやつや光つた、あの伊太利麦の帽子と、
    その裏にぼくが書いたY.Sといふ頭文字を埋めるやふに、静かに、寂しく――

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