鬼平といえば、池波正太郎氏の代表作ともいうべき鬼平犯科帳の主人公、長谷川平蔵のあだ名のこと、
ぼくも好きな小説なのだが、連れ合いも好きの上に大がつくほどのファンで、寝る前のひととき、布団に横になりながら必ず目を通している、
何度も何度も読み返し、全27冊?を8回以上は通しで読んでいるはず、
読むたびに新しい発見があるとかで、同じ場面同じ台詞で見知っているはずなのに飽きないのだとか、
短い文章を織りこなし次々と場面が変わっていく描写が巧みで、読者に飽きさせないのは作者の筆力なのだろうが、生き生きと描かれる江戸の庶民の暮らしぶりに共感し、悪党にも血が通い、悪は悪なりに懸命に生きていると思わせる人間観察の視力が確かなのだ、
で、この鬼平をテーマに新しい施設が東北自動車道のSAにできたのだとか、
友人を伴ってさっそく行ってみた、
東北自動車道の羽生SA(PAパーキングエリアかもしれないのだが、どちらにしてもここでは関係ない)上りにあるので、東京方面から向かうと、羽生の先の館林インターでいったん降り、そこからすぐにUターンしなくてはならないのが面倒といえば面倒、、
高速料金に余計なお金を使うわけだし、時間の無駄なのだ、、
係に問い合わせたところ、ゆくゆくは一般道からも見物できるように道路を造る計画もあるのだがまだ先、とのこと、
土曜日の朝10時に自宅を出発し、一時間かからないで現地に到着した、
土産物店があり、鬼平関連の菓子やら物品も混じる中、サービスエリアでよく見かける漬け物やラーメンなど、ごくごく普通の品も置いてある、
食堂も何軒か並び立ち、鬼平に関連した品揃えもあるかと思えば、これはあんまり?という店もある、
ぼくらは一番奥にあった「五鉄」で、小説にも何度も登場する軍鶏鍋定食を1500円也で食した、
味は、、まあまあこんなもんかと・・・、
鍋と香の物、温泉卵が付いただけで1500円は高いわよね、と家人が帰宅してからの感想、、
珈琲も飲めないしデザートもなかったのにこの値段というのが不服だったらしい、
鬼平をテーマにしたといいながら、町並みを江戸時代の風情を模写しただけで、中身に工夫がなく、見るものはあまりない、
箱だけのテーマパークのようで、味気ないというのが率直な感想、、
まだできたばかりなので評判を呼んだのか訪れる人も多く、駐車場は大変混雑していた、
一度は行っても二度は行かないなあ、、、
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