18歳でした、
今年に入り、お漏らしをするようになり、老化の兆しが見えていたのですが、
数ヶ月前から、それが一層ひどくなり、小はトイレでするものの、大はなぜかできず、
家のそこら中にするようになりました、
帰宅すると玄関に、廊下に、キッチンにと、それは散らばり
後始末に大騒ぎでした、
この二ヶ月、夜中に徘徊するようになり、普段とは違った別の声、ウオンウオンと鳴くようにもなり
「jo太郎、どうした、みんなここに居るよ」
などと、声かけをしてみたりしていました、
二日前から、立ち上がることもできず寝たきりになり、
鳴くことも、水を飲むことも、食事も、起きることもできなくなりました、
振り返れば、彼の記事が、読売新聞神奈川版に掲載されて、
それが、お店で昼食のラーメンを食べていたぼくの目にとまり、家に電話し、
保護先に連絡をとってもらったのです、
平塚市に彼は保護されていました、
マンション内に一七匹の猫を置き去りにしたまま、ブリーダーが夜逃げしたのだとか、
置き去りにされた、その中の一人が彼でした、
東名高速を車で飛ばし、自宅に連れ帰ったのが、17年前、
最初の二週間は慣れることもなく、部屋の隅からでてきませんでした、
ブリーダーからは捨てられ、一番はじめの里親からは、先住猫との折り合いが悪いという
理由にならない理由で、戻され、
彼にとって、人間というのは、冷たく、まったく無責任な、相手にならない存在だった
のかもしれません、
なんとか、慣れて、jo太郎、jo太郎と、本当に毎日可愛がってきました、
連れ合いも、息子二人もjo太郎が好きで、猫ではなく、一人の個性をもった、同じ哺乳類として、きちんと、対等に、面倒をみてきたつもりです、
性格は、穏やかで優しく、人によく懐き、そしてめちゃくちゃ弱く、しかし食欲は旺盛で、普段はそうでもないのに、モノを盗む時には見違えるように素早い、
連れ合いに甘え、一緒に寝るから早く布団を敷けと鳴く、
階段を上ってくる足音を聞きつけ、玄関で待っている、
頭を直角に、なにかで支えて寝る、
人間と同じ枕で寝るのが好き、
連れ合いと猫語で会話ができる、
そんな猫でした、、、
亡くなったばかりで、カナシイという気持ちが大部分、
でも、ほっとしたという気持ちもどこかにあります、
みんなが看取る前で、何度かの痙攣を繰り返し、静かに息を引き取っていきました、
火葬してもらい、お骨は返してもらうことにしました、
連れ合いの妹が山形に住んでいて、庭に桜の樹があるそうです、
その樹の根元に埋めてあげようと考えています、
春になったら、きれいな花が幾つも幾つも咲くことでしょう、、
猫ではなく、同じ哺乳類同士、十数年間同じ道を歩いてきた者同士として、
彼の思い出話に、きっと花が咲くことでしょう。。。
十一月九日夜半猫逝けり
0 件のコメント:
コメントを投稿