2017年11月10日金曜日

jo太郎

11月9日夜半 jo太郎が旅立ちました、、、、

18歳でした、

今年に入り、お漏らしをするようになり、老化の兆しが見えていたのですが、
数ヶ月前から、それが一層ひどくなり、小はトイレでするものの、大はなぜかできず、
家のそこら中にするようになりました、

帰宅すると玄関に、廊下に、キッチンにと、それは散らばり
後始末に大騒ぎでした、

この二ヶ月、夜中に徘徊するようになり、普段とは違った別の声、ウオンウオンと鳴くようにもなり
「jo太郎、どうした、みんなここに居るよ」
などと、声かけをしてみたりしていました、

二日前から、立ち上がることもできず寝たきりになり、
鳴くことも、水を飲むことも、食事も、起きることもできなくなりました、

振り返れば、彼の記事が、読売新聞神奈川版に掲載されて、
それが、お店で昼食のラーメンを食べていたぼくの目にとまり、家に電話し、
保護先に連絡をとってもらったのです、

平塚市に彼は保護されていました、

マンション内に一七匹の猫を置き去りにしたまま、ブリーダーが夜逃げしたのだとか、
置き去りにされた、その中の一人が彼でした、

東名高速を車で飛ばし、自宅に連れ帰ったのが、17年前、

最初の二週間は慣れることもなく、部屋の隅からでてきませんでした、

ブリーダーからは捨てられ、一番はじめの里親からは、先住猫との折り合いが悪いという
理由にならない理由で、戻され、
彼にとって、人間というのは、冷たく、まったく無責任な、相手にならない存在だった
のかもしれません、

なんとか、慣れて、jo太郎、jo太郎と、本当に毎日可愛がってきました、

連れ合いも、息子二人もjo太郎が好きで、猫ではなく、一人の個性をもった、同じ哺乳類として、きちんと、対等に、面倒をみてきたつもりです、

性格は、穏やかで優しく、人によく懐き、そしてめちゃくちゃ弱く、しかし食欲は旺盛で、普段はそうでもないのに、モノを盗む時には見違えるように素早い、

連れ合いに甘え、一緒に寝るから早く布団を敷けと鳴く、
階段を上ってくる足音を聞きつけ、玄関で待っている、
頭を直角に、なにかで支えて寝る、
人間と同じ枕で寝るのが好き、
連れ合いと猫語で会話ができる、

そんな猫でした、、、

亡くなったばかりで、カナシイという気持ちが大部分、
でも、ほっとしたという気持ちもどこかにあります、

みんなが看取る前で、何度かの痙攣を繰り返し、静かに息を引き取っていきました、

火葬してもらい、お骨は返してもらうことにしました、
連れ合いの妹が山形に住んでいて、庭に桜の樹があるそうです、
その樹の根元に埋めてあげようと考えています、

春になったら、きれいな花が幾つも幾つも咲くことでしょう、、

猫ではなく、同じ哺乳類同士、十数年間同じ道を歩いてきた者同士として、
彼の思い出話に、きっと花が咲くことでしょう。。。




十一月九日夜半猫逝けり


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