夏草に赤錆匂ふ廃線路
縞馬の縞にまたがる銀の蝿
颱風が地球の顔を丸洗い
鬼灯を鳴らす口元歪みけり
海の日やここ何年も海を見ず 兼題「海の日」
今回はこれらの句
どうだろう? 誰に問うてる・・、どうだろうと問いながら、応えを求めているわけでない、
おはようとか、ハローとかと同じくらいに軽い挨拶、、
昨日は知人の三回忌、友人と連れだって二人、行ってきた、
亡くなった人は本物のやくざだった、広域指定暴力団「住吉会」の組長だった、
詳しくは知らないのだが、何人かの組長の上に総長という人物がいて、その遙か上に親分とか若頭とかがいるのだとか、
組長まで務めたのだから、やくざ社会の中でも一番にエライのかと思ったら、俺なんか総長の足下にも及ばないよ、ときかされて驚いたことがあった、
どんな世界にも上には上があるものだ、
彼の奥さんとは、今でも親しく付き合っていて、たまに声をかけ、お茶をしたりしている、
彼女の感性がとてもユニークで、
※ユニークとは、唯一の、一意の、固有の、特有の、独自の、独特の、類稀な、珍しい、
たとえば、
みんなは鳩に餌をやりカラスがくると追い払うけど、私はそれがイヤ、カラスだって同じ鳥じゃない、ただ色が黒いからって嫌われるのは可哀想、だから私はカラスに餌をあげて鳩がくると鳩を追い払うの、とか、、
地下鉄の駅の上にカラスが居て、そのカラスが私を見ると「ばばあ、ばばあ」って鳴くのよ、じじいが通っても「じじい、じじい」って鳴かないから、ばばあだけに鳴くのかと思ったら、他のばばあには声も掛けないで、私だけに「ばばあ、ばばあ」って、鳴くのよ、失礼しちゃうわ、とか、、、
奥さんも亡くなった彼も、大の猫好き、
野良猫を拾ってきては面倒を見、その面倒があまりにも面倒でそれをいつも嘆いているような人物、
嘆きながらも捨てられないので、その嘆きは生きている間ずっと続くわけなのだけど・・、
遺影のそばに猫の写真も飾ってあった、
「サンボも、亡くなったのよ」
サンボというのは、彼女の家のまわりをうろついていた野良猫の中の一匹、
彼女の娘が見つけて家の中で飼い始めたのだ、
餌やりはするものの家の中で飼うことをためらっていた彼女も、飼うと可愛くなり娘と一緒になって可愛がっていたのだ、
中型の体格に白と黒だけの毛模様、太く短い尻尾は上を向き常に肛門が丸見えの猫だった、
やくざの元組長の遺影と愛猫の写真が同じに飾られている仏壇、
やくざも猫も、死んだら、大した違いはないのかもしれない、、、
写真は、奥さんの若い頃、
ね、通う意味がわかるでしょ?苦笑
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