2013年2月3日日曜日

日曜日

今日は浅草まで出かけようかと考えている、
ぼくの友人に、月に何度も浅草へ通っているひとがいるのだが、そんなに度々通うほど熱心ではない、
好みの佃煮が食べたいなとか、桜の季節に大川沿いのそれを観にいくときに寄るていど、
伝法院通りにある佃煮屋が出している葉唐辛子と山椒の実、きゃら蕗のそれが好きで、炊きたての白いごはんにとてもよく合う
一袋400円なので三つ買っても1000円を少しこえる程度、
財布に優しいので、それも好きな理由、

雷門の裏手右側、ほんの目と鼻の先に和紙の専門店があり、何百種類もあるその鮮やかな色合いと江戸文化を伝える和紙独特のデザインを眺めているだけで楽しくなる、
今日はそこに行ってなにか一枚求め、テーブルクロスのかわりに食卓に敷いてみようと思っているのだ、
安価な我が家の食卓もきっと賑やかに華やかになることだろう、
(和紙の上にはホームセンターにあるビニールをテーブルサイズに切り載せること)
できれば季節ごとに時季に見合った和紙をひろげて、、、



☆どんな本を読んでいるのか

近頃、また吉行淳之介さんを読んでいる、
1月26日に、安岡章太郎さんの訃報が報じられていた、
氏は、吉行淳之介氏、遠藤周作氏らとともに「第三の新人」の代表格と目された作家で、
これで「新人」のすべての作家が鬼籍に入ることになった、
安岡氏の作品はまだ一度も読んでいないのだが、その記事を読みながら吉行氏の作品を読んでみたくなったのだ、

吉行淳之介エッセイコレクションというシリーズがちくま文庫から発売されている、

吉行淳之介エッセイコレクション1 紳士
吉行淳之介エッセイコレクション2 男と女
吉行淳之介エッセイコレクション3 作家
吉行淳之介エッセイコレクション4 トーク

最初、一番気になる2の”男と女”だけを手に入れて読み始めたのだが、
”男女の奥の奥まで描く”、”オルガズムの見分け方”、ね、気になるでしょ?(笑)
読み終わって、シリーズだから全部揃えるのが作家に対する敬愛の念の表し方だと思い直し、
すべてをアマゾンで買い求めた、

吉行氏の「私の文学放浪」という作品(文庫になっている)を以前読み、その内容にも、文章としての美しさにも、繊細な神経がすみずみまで行き渡った、一字一句をおろそかにせず、漢字とひらがなの配置にまで気を配る緻密な氏の文章に感動し驚き、今でも手放せない一冊になっているのだが、それとは違い、このエッセイは軽いタッチで肩の力も抜け著者自身が気楽に楽しんでいるかのよう、

終戦直後の荒廃した時代を生き抜いた伝説の男娼・人形お時さんとの対談で、
お時さんは、処女を失ってはいるが童貞を失ってはいない、とか・・、

お勧めですわ 奥さま、、、





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