2012年1月11日水曜日

料理に凝っているのだ


「向田邦子が選んだ食いしん坊に贈る100冊」

脚本家、作家、エッセイストの向田邦子さんが好きだ、
あんな文章が(エッセイしか読んではいないけど)書けたらステキだなあ、と憧れているといつか書いたことがある、
どんな文章かは彼女の実作を読んでいただくとして、、

彼女が彼女の妹さんと二人で始めた小料理屋がかつてあった、
「ままや」という名の店だったらしいのだが、 突然の彼女の死に驚いていて、ついに行くことはなかった、

その彼女が、料理が好きでもちろん飲むのも食べるのも好きで、磁器や陶器から始まり骨董にも趣味の範囲を拡げたのだということを読んで知っていた、
酒飲みだもの、旬の味を、小粋でも気取りのない 酒の邪魔にならない小品を知っているだろう、

その彼女が紹介するという、冒頭に書いた料理の本100冊、題名だけは全部読んでみた、
芥川龍之介の芋粥から、苦労して働く少年に腹いっぱい寿司を食わせるという「小僧の神様」も入れてあり、数を100にするために無理繰り挙げたような本もある・・・、
本当に向田邦子さんが選んだのだろうか、彼女の感性ってこうだったっけ、疑問の念を抱きながら、その100冊の題名だけをじっと見ているのだが、、

もしかしたら、関係の深かった文藝春秋社の「仕掛け」なの?
そんな深読みをすることもできそう、
まあ、どうでもいいや、ぼくも料理に関心がないわけじゃないし、自分で作ってみることも多い、
鶏の砂肝を使ったものとか、炒飯とか、カレーとか、おでんとか、 芹のおひたしとか、グラタンとか、そんなものだけどさ・・、

炒飯は豚バラ肉から脂肪を取出し、強火にかけたフライパンで融かしたそれで米を炒めると 味がとてもよくなるし、おでんの大根はまず塩水で30分茹で、そのあとだし汁で30分茹で、最後に冷ますと味がきゅーっと大根にしみ込み美味しくなるのだ、

以下の本は100冊の中で、買って読みたいと思った本の何冊か、
赤い字の本は持っているか、今回の記事を元にして新たに買い求めた本、
気になった本があれば買ってみて、
できれば、いくつか実際に作ってみてください、
食べてみて笑うものもあり、んーーーこれは、と唸るものもありで、料理は面白いから

荻昌弘 男のだいどこ 文芸春秋
壇一雄 壇流クッキング
壇晴子 壇流クッキング入門日記
金子信雄 新・口八丁手庖丁
牧羊子 おかず噺
獅子文六 食味歳時記
内田百閒 御馳走帳
池田弥三郎 私の食物誌
丸谷才一 食通知ったかぶり
邸永漢 食は広州に在り
浅野陽 酒飲みのまよい箸
日影丈吉 味覚幻想
甘糟幸子 野生の食卓





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