2015年10月16日金曜日

病状徒然

三回目の抗ガン剤治療を来週にひかえ、昨日は体調のチェックと、二回目までの治療の結果把握のためのCT検査があった、

目に見えるところや触ってたしかめられる場所、たとえば首まわりや鼠径部、脇の下などの腫瘍は明らかに消えているのだが、体内の腫瘍がどうなっているのか、みてみようという検査なのだ、

結果、

明らかに腫瘍は萎縮し目視では確認できないほど小さくなっているのがわかった、
「良かったですね」
普段、患者を安心させる言葉をほとんどいわない担当主治医からそう告げられた、

この病気には完治という概念がなく、寛解という、
比較的おだやかな状態が保持できている、という状態なのだろう、

こうして、治ることは治るのだがまた再発もしやすく、次の再発はいつなんだろう、というのが医者とぼくとの共通の話題、

「早い人だと半年で再発することも・・・」

そのときに使える抗ガン剤があるのか、新薬の開発は間に合うのか、などなどに関心がいくのだ、
二回の治療で効果があったので、ここで止めてもいいのだがと、医者が、、
まあ、中途半端なので予定の四回は続けましょうと、、、

六回までは治療可能なのだが(徹底的に癌をやっつけるという意味で)、ぼくの骨髄細胞がその回数に耐えられないことが予想されるのだとか、

抗ガン剤のなかでも副作用が少ないといわれるトレアキシンなのだが、それでも骨髄中の造血幹細胞にダメージを与えるのは避けられないので、あくまでも様子をみながら慎重に治療を進めていく方針なのだと、きいて安心した、

ここまできて焦ることはない、
次の再発に備え、骨髄の損傷をいかに少なくとどめておくのか、医者はそんなことを考えているようだ、

「完治はしないのですよね?」
医師からかえってくる答えを知っていながら、あえて聞いてみた、

医師は、ただ笑っているだけで、言葉は何もなかった、、



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