2015年10月21日水曜日

日々読書

あいかわらず本を読んでいる、乱読雑読淫読の日々をおくっている、

図書館にも通うのだが、置いてある本が古く、新刊本の数が少なく、あっても誰かが借りていてなかなか、手に入らない、
興味ある本に行き着かないこともしばしばなので、どうしても自分で買うことになる、
なにしろ、パソコンコーナーには、いまだに「WindowsXPの使い方」やらが置いてあるのだから・・、

利用するのはもっぱらアマゾン、
気に入った作者の著作に掲載されていた、紹介されていた本を追いかけたりして、本がどんどん増えている、

ちなみに最近追いかけたのは、亡くなってしまった女優の高峰秀子さんのエッセーいろいろ、
映画「二十四の瞳」の大石先生を演じた方だといえば、ある程度の年配者ならば皆、わかるだろうか、
生涯に400を超える映画に出演した、日本を代表する大女優、
彼女のエッセー数冊を手に入れ、しばらく(二週間ほど)読み暮らした、

そのあと、新劇出身の女優、吉行和子さんのエッセーやら、エッセー+俳句やらを数冊、

今は、また以前にも目を通した開高健氏の著作にもどっている、
彼のエッセー集「白いページ」が最近のお気に入りで枕元に置き、睡眠前の小一時間、愉しんでいる、

それは、文庫本サイズにしては分厚く、厚みは4cmはあろうかと思われる、
文の容量もエッセーの内容もぎっちりと詰まり、読んだあとも最中も、活字の洪水に襲われたかのよう、
開高節ともいう言葉のつながりを次々に書いていく書き方、いわゆるこれが彼の文体というのだろうか、
よくここまで思いつくものだと感心させられる、

学生時代に何かの授業で、テーマ(主題)や内容がその作家なのではなく、文体こそが作家なのだ、としきりに主張した講師が居たことを思い出した、

そういえば、野坂昭如氏のあの饒舌な文体、松本清張氏の乾いた文体、大江健三郎氏のいかにも翻訳調なあの文体、山本周五郎、藤沢周平、池波正太郎、吉村昭、本多勝一、志賀直哉、漱石、龍之介、鴎外、、
これまで読んできた日本文学のさまざまな作家の顔やら本やらが、ここに掲げた以外のいろいろな作家も含め、思い出されてくるのだ、

こうしてみると、女流作家が出てこない、
有吉佐和子、山崎豊子、武田百合子さんら、目にもし手にも取り、読みふけった作家たちもいたのだけどね・・、

写真は、いつだったか昔、撮ったままになっていたもの、
それ自体がゴミになってしまっているという自虐風景が、人の社会にもあてはまる光景があるような気がしてなにやら面白かった、、








2015年10月19日月曜日

延期のこと

あまりにも白血球の数値が低く、今日の治療は延期となった、

経過が悪く、放置すれば甚大な損傷を身体に与える場合には、数値の低下にかかわらず治療を実施することもあるらしいのだが、経過良好で、癌もほとんど消えているので、ここは焦らず少し様子をみましょう、ということだった、、

だからあまり落胆しないようにと、医師から告げられた、

ありがたい言葉だと素直に受け止めた、

次回予定は、11月9日10日、

それまで3週間、またヒマな(という何に使ってもかまわない贅沢な)時間が、待っている、
久しぶりに、ギターのコード進行でも練習しようかなあ・・・、

次回の句会の兼題は「北窓塞ぐ」とか、

心にも家にも北窓塞ぐ日々  どうだろう


2015年10月16日金曜日

病状徒然

三回目の抗ガン剤治療を来週にひかえ、昨日は体調のチェックと、二回目までの治療の結果把握のためのCT検査があった、

目に見えるところや触ってたしかめられる場所、たとえば首まわりや鼠径部、脇の下などの腫瘍は明らかに消えているのだが、体内の腫瘍がどうなっているのか、みてみようという検査なのだ、

結果、

明らかに腫瘍は萎縮し目視では確認できないほど小さくなっているのがわかった、
「良かったですね」
普段、患者を安心させる言葉をほとんどいわない担当主治医からそう告げられた、

この病気には完治という概念がなく、寛解という、
比較的おだやかな状態が保持できている、という状態なのだろう、

こうして、治ることは治るのだがまた再発もしやすく、次の再発はいつなんだろう、というのが医者とぼくとの共通の話題、

「早い人だと半年で再発することも・・・」

そのときに使える抗ガン剤があるのか、新薬の開発は間に合うのか、などなどに関心がいくのだ、
二回の治療で効果があったので、ここで止めてもいいのだがと、医者が、、
まあ、中途半端なので予定の四回は続けましょうと、、、

六回までは治療可能なのだが(徹底的に癌をやっつけるという意味で)、ぼくの骨髄細胞がその回数に耐えられないことが予想されるのだとか、

抗ガン剤のなかでも副作用が少ないといわれるトレアキシンなのだが、それでも骨髄中の造血幹細胞にダメージを与えるのは避けられないので、あくまでも様子をみながら慎重に治療を進めていく方針なのだと、きいて安心した、

ここまできて焦ることはない、
次の再発に備え、骨髄の損傷をいかに少なくとどめておくのか、医者はそんなことを考えているようだ、

「完治はしないのですよね?」
医師からかえってくる答えを知っていながら、あえて聞いてみた、

医師は、ただ笑っているだけで、言葉は何もなかった、、



2015年10月5日月曜日

散歩

体調もよいので、少し遠出の散歩をしようかと、たまたまやってきた石神井公園行きのバスに乗って、でかけてみた、

地元からは、地下鉄が二本、有楽町線、副都心線が走り、東武東上線もあり、バス路線もいろいろある、

JR吉祥寺駅までや大泉学園町、石神井公園までならバスの直行便が一時間に4本ほど走っていて便利なのだ、
吉祥寺までなら約1時間、石神井公園までなら30分ほどのバス乗車で現地に到着する、
一度、池袋や新宿まで出ることがなく、都心を横に突っ切る形で行き来するそれは、渋滞や事故でもないかぎり簡便に安価な小旅行を愉しむことができる、

始発から始発なので必ず着座できることも魅力の一つ、

で、今日は石神井公園まで、
ここには以前も訪れたことがあり、たしか、ワニが出たとかカミツキガメがいたとかで話題にもなった公園のはず、周囲数キロメートルほどの小体な池があり、白鳥型の足こぎボートがあったりして家族連れや若いカップルで賑わいをみせている、

ボートには乗らず、池の周囲を歩いて回ることにした、
30分も歩けば一周できる、
天気は曇りで、汗もかかず散歩にはちょうどよい、

家を出るときに写真を撮ろうと、今日はがんばって重い一眼レフを持参したので、その重みが肩にくいこみ、少々めげる気持ちになった、
コンパクトデジカメのお気に入りも持っているので、どちらにするか、いつも迷うのだ、
結局、その日の気分で重たい方をとったり軽い方になったりするのだが、遠出をするときは、重たい方を選びがち、
気合いをいれて撮る、という気分になるのだろう、

なあに、気合いを入れても町中のスナップ写真ばかりで大したものは撮らないし撮る腕もないのだけれどね、、、

写真を数枚、アップしておいた、

たまたま管弦楽の練習風景にでくわした、
ちなみに指揮者の人物はまだ若い男性でした、
休日に管弦楽の練習をおこなっている公園、やはり地元とは違い、東京の文化を感じさせるのだ、