本というのは、BOOKのこと、
大元とか本源とかの意味の本ではない
買ったきたのに、図書館で借りてきたのに、見えなくなることが時々ある、
これまでに3回あった、
買った本ならば、どうしたんだろう、そのうち出てくるさと諦めて気長に待てばよいのだが
借りてきた本となるとそうもいかない、
2週間という期限付きのため、2週間経てば嫌でもなんでも返却しなければならない、
以前、俳人・杉田久女の伝記を借りたときに、その「いなくなる現象」が起きた、
まだ読んで幾日もたっていないのに姿が見えなくなってしまった、
本棚はもちろん、押し入れ、トイレ(持ち込んで読むことが多々ある)、洗面所、はては風呂場の上に設置した簡便な物置まで、何カ所も幾度も探したのだが見つからなかった、
電車の中、バスの中で無くしたのなら、もう出てこない・・・、
本代と同額の金銭を支払い許してもらおうかと図書館でその旨説明したら、それはダメだという、
金銭ではなくあくまでも同じ本を提出してください、と相手も譲らない・・、
仕方なくアマゾンのお世話になり同じ本を手に入れ、期限は相当過ぎていたのだが返却したことにしてもらった、
(このときくらいアマゾンの古本力(ふるほんりょく、造語)の大きさに感じ入ったことはない)
数ヶ月後、いなくなった本が顔をのぞかせた、
それは本棚の後ろから出てきた、
滅多にしない本棚裏の掃除をしたときに、背表紙を下にしひっくり返った状態で発見された、
何かの拍子に落ちたのだろう、
今回、またいなくなってしまった本がある、
色川武大著 食いたい放題 文春文庫
色川氏といえば、ペンネームの阿佐田哲也の名前でも知られた麻雀の名人だとされた人、
惜しくも1989年に亡くなられたのだが、彼がどんなものを食べ何が好きだったのか知りたくなって、この本を買ってみた、のだが・・・、
また、いなくなってしまった、
就寝前の小一時間、布団に体を潜り込ませた状態で仰向けのまま本を持ち、眠くなるまで読むのが長年続いている習慣、
枕元には常時50冊くらいの本が置いてあり、手を伸ばせばいつでも読める状況にあるのだが、その積んである本のどこかに、たしかにあるはずなのだが、見当たらない、
いくら探しても見つからない、
積んである本を上から下へ順に手に取り全部の本を見たのだがどこにもいない、
あちらこちら探し続けたのだが出てこない、
自分で買った本なので返却する必要もなく探すことを中断し、出てくるのを待つことにした、
10日ほど経ったある日、それは突然顔を出した、
枕元ではない本棚の一番下、大型本を置いてあるそこ、その大型本の上にそれはあった、
木を隠すなら森に隠せ、というらしい
本を隠すなら本棚に隠せ、ということなのかしら、
あれだけ探したのに見つからなかった本が、ふっと視線を別に向けた時に、ちゃんとそこに在ったりする、
まあそんなことがあって、残念ながら、我が家に「床下の小人たち」は住んでいないと証明されたようなのだが、まだ見つからない本があと一冊残っている、
これだけはどうしても見つからない、
図書館で借りた、食べ物に関して書かれた馳星周著のエッセイ集、
これだけが、どこへ行ってしまったのか、見つからないまま一年を過ぎてしまった、
古本力を頼り、同じ本を買い求め図書館には納めたのだが、いまだに消えたままになっている、
どこへ行ってしまったのかなあ・・、
まだ半分も読んでいないまま・・・、
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