2015年1月4日日曜日

食べログ

「利用者が飲食店を5点満点で評価したり、雰囲気や料理の味を写真とともに投稿したりする。
投稿者の点数順で飲食店が表示される。
昨年末までに国内約80万店が掲載され、口コミは約600万件、写真は約2千万枚、2014年9月の月間利用者数は、6074万人にのぼり、ページビューは14億513万人に達した」

と、4日の朝日新聞朝刊に記載されていた、


地元に、ラーメンを食べるならこの店でと決めている店がある、
「道頓堀」という店なのだが、名前からして店主が大阪出身なのだろうか、そこはよくわからないし訊いてもみないのだが、その店の食べログを読んだことがある、
あまり良い評価はされていなかった、、


「システムがよくわからない」

〇食券を店内入り口近くに置いてある券売機で買うことになっている
〇客が多い時には店の外で並んで待つのだが、それ以外に、店の二階に通じる階段に並んで待つこともある、これは、真夏の炎天下や真冬の寒空の下に長い間、立たせてしまうのは申し訳ないとの店側の配慮、つまり、店の外で並んでいる数以上に店内にも待っている客がいることが多いということ、これをわかっている人は、外で並んでいる客の数を見、それからちらっと店内を覗き階段に並ぶ客の数から、待ち時間を予想し、食べるか諦めるか判断するのだが・・・、

「バイトの女性?店員の態度が横柄だった」

〇バイトの女性ではありません、店主の奥さんです、常連客が多く中には親子2代で通ってくる人もいる、ほとんど全員が地元の顔なじみであり、独身だった男性が結婚し妻子を伴い食べに来ることもあったりするので、そうしたお客とは、店とお客の関係を離れ、親しい会話をすることが多い、決して客に向かってなれなれしくタメ口をたたいているわけではない、

「味も大したことはない」

〇チェーン店と違い、スープは魚介系自家製、麺も自家製太麺、いつも美味しく同じ味に仕上げたいと店側は努力しているはずなのだが、人力では及ばない味覚の範疇というものがある、季節によって、気候によって、その日の温度湿度、出汁に使った材料の出来不出来、いくらでも味が変わる要素がある、中には、その味が舌になじまない客もいることだろう、それならば、二度と来なければすむ話、一回来たくらいで、味うんぬんに触れることはないと思うのだが、、

月に多い時は4回、少ないときでも1回は通う店、
ラーメンとつけ麺、餃子しか置いていないシンプルなメニュー、
20年以上通っている常連客としての意見なのだが、自家製なので、その日の出来が、ん?と納得できないことが何度かあった、スープを一口すすったときのいつもの感動が薄れることも何回かあった、

ひとりで行くことはほとんどなく、連れ合いを伴っていつも二人で行くのだが、そんな日は、今日は不首尾だなと思ったときには、テーブル越しに連れ合いの顔を見る、
(どう?)(今日はちょっと・・)(ダメだよね!!)、口には出さないで目で会話をすることになる、

そうなのだ、好きなお店なのだが、すべてが手作り、味がいつも同じとは限らない、その日によって出来不出来があるのは仕方がないことなのだ、プロの野球選手でも最高に打てて4割、10割打つのは神の領域、たまたま不出来の日に来店してしまった運が悪い客がいるのだろう、その客が食べログにそのときの印象を投稿したりする・・、

その客を責める立場にぼくはない、
しかし、この店の常連客として一言いわせてもらうなら、ラーメンおたくだか、麺フリークだか知らないが、ラーメン特集の雑誌を片手に遠方から時間をかけて通ってきたとしても、一回食べたくらいで店の評価をするな、点数をつけるな、何年も何十年も通っている客もいる、真冬でも真夏でも季節を問わず、つけ麺を食べラーメンの汁をすする客がいる、そうして初めてその店の真の味がわかるのだ、

いわゆる食通が薦める名店?というのがある、ぼくはそれを信じない、なぜなら、通の舌とぼくの舌は違うから、
食べログに書いてある評価をぼくは気にしない、いかに当を得ていないか一面的な意見なのかは上に書いたとおり、

B級どころか、C級D級以下の食べ物に終始してきたこれまでであったのだが、一つしかないぼくの舌、
頼れるものはこれしかない、これからもずっと、ぼくはこの舌とともに生きていく、





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