2014年10月8日水曜日

治療4日目

放射線治療というものを体験したみたくて治療をした、というのには強がりも少し入っている、
が、本当の気持ちもいくらかは混じっている、

ここを読まれている読者の大半の方々は、血液性癌にも、当然、治療にも、抗ガン剤治療にも放射線治療にも無縁の方々がほとんどだと思われる、
しかし、今後、絶対に罹らないとはいえない癌について、どんな治療があるのか、どのような方法が取られるのか、費用はいくらなのか、記しておくことも無意味ではないだろう、
なにしろ、日本人の二人に一人が癌になり、毎年23万人もの人間が亡くなる最大の死亡原因が癌だという事実が存在するのだから、、

ぼくの場合、血液性癌、話はそこに限定されてしまうのだが・・、

そんなわけで、今日で4日目となった治療の断片を書いておくことにする、

悪性リンパ腫による腫瘍の増大が、痛みをともなわないまでも、目視によっても確認できるほど大きくなり、きつめのズボンをはいたときなどに圧迫による違和感を感じるまでになった、
生活に支障はないものの、気になるといえば気になる、

鼠径部という微妙な場所(性器に近い)にそれはあり、自己か親近者、医療関係者を除き公開されるものでもないとはいえ、小さくなればより良い、そんな気持ちから放射線治療を受けてみることにした、

鼠径部のCTスキャンを再度おこない、腫瘍の大きさ=面積と深さを確認し、その状態をコンピューターに把握させることから治療は開始される、
その確認と、身体固定のための足型作成に約半日費やされる、
固定しないと毎回当てる場所が変動してしまい、適切な照射が維持できなくなるからだ、

また使われる放射線の強さと量を、深さ方向によってパーセントで区切り照射される、
患部以外の場所にはできるだけ当てたくないので、体内深くなるに従って、表面から95%50%35%と、放射線の強度を変えていくことで身体への負担をできるだけ少なくする、それらはすべてコンピューターが自分で計算し、毎回同じ量を同じ場所に当てることが可能となる、

鼠径部を中心に裸の身体に基準線をマジックインキで描き、治療器から発射される赤い光線(赤外線だと思われる)に合わせて毎回ベッドでの身体の位置を微調整し、治療がはじまる、

この基準線は治療の間中、消さないようにと指示があり、お風呂にはいってもナイロンたわしなどでごしごしこすらない、拭くときもタオルでこすらないで上から押さえるようにしてくださいなどの指示が出される、

腹部、腰部に太い黒線が何本も走り、これでは銭湯はおろか、うっかり他の場所で服を脱ぐことも出来やしない、
浮気防止には格段の効果ありなので、夫の浮気癖に困っている奥様には、是非是非、ご主人に放射線治療を勧めていただきたい・・・、、

元々の色白肌に運動不足から腹部肥満も加わり、腹に描かれた線を見ていると、区画整理された中華肉まんのよう・・、

治療時間はおおよそ2分弱、位置の微調整に時間がかかるものの、決まってしまえばあとは全自動照射なのですこぶる早く終わる、
ベッドの上で、ズボン、下着を全部下ろし(そこが気弱な人には少し気になるところかもしれない、看護師の中には女性もいるのでね)、性器丸見えの状態での照射、ティッシュペーパー一枚で覆われるとはいえ、マーキングを確認してからの照射なので、医療関係者とはいえ他人に性器を見せることになるのは間違いない、

初診時に、初診代と足形作成に約1万3千円、治療代に2820円、計1万5千円ほど、
2回目からは、毎回2820円がかかる、
前後15回の治療なので(この回数は患者の状態で変わってくる、10回の人もいれば20回の患者さんもいるのだとか)、

ぼくの場合は、1万3千円+2820円×15回=55,300円で、全ての治療が終わる予定、
10万円かそれ以上だと見込んでいたので、ちょっと嬉しい、
治療にお金がかかるのは仕方がないとしても、少しでも安ければ財布にとって健康的だから、、

治療終了は、10月24日の予定、
気のせいか、少し腫瘍が小さくなってきたような気がする、、、











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