2013年3月28日木曜日

訣別の予感




またヨッパだ、
だから、繊細にして細かなこと、心情的な、自分の琴線に触れることは書けない、


馴染みの居酒屋があった、
夕方5時からは、おふくろが、深夜12時からは息子が、朝7時まで開けている店だった、
息子はアマチュアのロックバンドのベーシストだった、
ロックバンドのプレイヤーだけに、店に設えてあるビデオ装置には、深夜12時過ぎの息子の時間になると、過去の、今の、数々のロックバンドの映像が流されていた、

その映像を見ながら飲むスコッチが、ちょー美味くて・・・、

あるときのこと、ブルーハーツのことが話題になった、
ブルーハーツといえば、スターリンとかアナーキーとかとはまた違って、でもスピッツがそのステージをみて、ブルーハーツにはかなわない、俺たちはパンクを止めようといってパンクロックを諦めたほどのパンクじゃないか、

どうですか?(ブルーハーツは)
アレってダメだよ、
えっ、なんで?
だって、あいつら下手すぎる・・、
下手?下手が問題になるの?侘び寂びの世界で思い入れがあれば、下手とか上手いとかはどうでも良いんじゃないの?

彼が参加しているバンドのライブに、原宿にも大泉学園にも、何回も行きました、
新宿にあるスタジオの練習風景まで見に行きました、

はっきりいって、そんなに上手くはない、
上手い下手を問題にするほどのバンドではない・・、

彼の目指しているバンドというか音楽は、プログレ(プログレッシブ・ロック)だったようで、、
イエス、キングクリムゾンなどなどの、超絶技巧?を駆使した、ロックだけでなくクラシックやジャズの世界でも通じるようなテクニックの持ち主たちの音楽が究極の目指す世界なんだと、、、

それなら、ブルーハーツの音楽を、あいつら下手じゃん、の一言で拒否することも理解できます、

なら、あなたのバンドを下手でも聴きにいくぼくの立場は・・、
ドラムはいまいち、リードはもうちょい、ベースは周りに気を遣わずぶん鳴らすだけ、、

なにを書いているのやら、、

ブルーハーツに対するコメント、評価、思いで、彼とは合わないと納得した、
音楽的な嗜好の問題、どんな音楽が好きかということで、合わなかったり、賛同し協調し双手を打って盛り上がることも、またその逆もあるのだなあ、、と

そんなことを今更ながら、書いている次第・・・、はははは

いつもいつも生きていると、too much pain なのだなあ、、んむーーー、、



2013年3月24日日曜日

今年の花見




毎年、花が咲けば花を見に行く、

春なのに、なぜか肌寒い日も多い今年だけれど、温かい日もあったので桜が満開に咲いているのだとか、

ちなみに、俳句の世界では、花といえば桜のこと、
曼珠沙華でもなく撫子でもなく梅でもない、

花は桜、東男に京女、これは関係ないか・・、

上野も浅草も人出が多そうなので、パス、今年は代々木公園に行ってきました、

原宿から徒歩5分という場所柄、他と比べ若い男女の花見客が多かったように思う、
あー、あと、外人さんたちも大勢いたなあ、
(外人という表現が差別的だといわれ別の言い回しを教わったのだけど忘れた 苦笑)


老鶯の弔い鳴き鳴き埋めにいく (梅に行く)

ダジャレかよ・・(笑)

※写真は、ソメイヨシノの白さに加え、あいにくの曇り空のため全体が寂しいので、少し色つけしました、
本物の桜の色より、こちらの方が好き、
だから、好きな花の色はなにかと問われれば桃の花の濃い桃色が好きかなあ




2013年3月17日日曜日

置き引き




友人が置き引きの被害に遭い、バッグに入れていた全てのもの、デジタルカメラ、老眼鏡、野球観戦チケット5枚、ジッポーライターなどをバッグごとそっくり盗まれた、
幸い財布だけは腰につけていたので盗難からまぬがれたのだとか、

北区赤羽の立ち飲み屋で飲んでいたわずかな時間、10分か20分の間のことだったらしい、
足下に置いていたバッグが気がついたらなかった、と、

横で飲んでいた人か後ろで飲んでいた人か、どちらにしてもその店に出入りし、一杯か二杯飲んだ客の仕業には間違いない、

立ち飲み屋といえば、客単価2千円以下、千円以下で帰って行く客がほとんどの安い店、
来る客も、こう言ってはなんだが、ふところに余裕のない貧しい連中がほとんどだろう、
運転手付きのリムジンで乗り付けることはまず無い・・、

貧しい人間が貧しい人間から物を盗む、

そのことがやるせない、と友人が語っていた、
どうせ盗るなら金持ちからやれよ、俺みたいな毎月の支払いに汲々としているビンボー人から持って行くなよ、情けない・・・、と、

江戸時代の明確な身分制度から「自由」になった現代、最下層に位置する人間たちの存在が不明確な時代、だれが、どの階層が最下層になるのか、はっきりとはわからない、知らされていない、
私が、あなたが、そうなのかもしれないのだが・・、

国民の大部が”私は中流”であるとの意識を持っていると報告されてから、かなりの時間が経過している、
最下層だと宣言されたら、その状況に怒って暴動が起きることを察知しているのか、去勢された犬たちにコトを起こせるほど力はないよと舐めているのか、どちらにしてもぬるめの湯の中で時だけが流れていくかのような今、、

年収200万円以下の若者層の増加、派遣切り、契約切りの中で、アパートの家賃の支払いが滞り、追い出され、住居を失った比較的若い年齢のホームレスの姿も眼にすることが多くなった、
地元にも老年2名、若年2名、老女1名のホームレスがいる、

昨日眼にした若年ホームレスは、両手に紙袋を提げ泥と垢で汚れた冬物ジャンパーを何着も着込み、すでに眼が飛んでしまっていて、なにやら意味不明の言葉を繰り返し喋りながら川越街道の脇道を歩いていた、
明らかに精神に破綻を来していて近寄ることさえ憚られる状態、見ているだけで何もできない自分が情けない、、

どれほど金に切羽詰まっても人のものに手を付けない、
そのくらいの決意しか持ち合わせていない自分がいる、置き引きをした男、女?
一回会って話を聞いてみたい、

盗みを働く、それが成功したとして(成功したのだが)、その後の生活の中で、自分は盗人だ、泥棒だという明確な事実を前に、精神的な抗弁をなしうるのかどうか、

自分はコソ泥だという現実に抗し、フツーの生活を人として送っていけるものかどうなのか、
当たり前のように行きつけの居酒屋で酒を飲み、銭湯の湯船に何事もなかったかのように身体を横たえ、春になれば桜を愛で、親戚のだれそれにお年玉をあげ、知り合った年下の人間に今は大変だけどがんばれよと、言えるものなのかどうか、

そこが知りたいのだ、、、





2013年3月10日日曜日

雑感 2013春




自らの先祖に言及し、毛利元就に仕えた侍だったと、そう説明した人を知っている、
また、別の人は、わたしは加賀百万石前田家の血筋をひいている者だ、と真顔で話した、

どちらにも共通なことは、先祖が侍で、しかもかなりの大名であったことを誇らないまでも知っておいて欲しいという願望の表明だということ、
親が広島県出身であったり石川県出身であることは事実らしいのだが、だからといって来歴を証するものはなに一つないのに、堂々と先祖は侍だったと言ってのけるその根拠を、本人の中でどのように検証しているのか、ぼくはそこを知りたいのだけれど、そこに触れると角が立ちそうなので、さらっと流して済ましている、

幸いにというのか不幸にもというのか、ぼくの先祖は侍ではなかった、ハズ・・・、
父親にいわせれば、何百年も続いた百姓だろう、と自虐的に、、
事実はかなりの土地を持っていた地主だったということがわかっている、
太平洋戦争後に、不在地主としてかなりの土地を接収されたと、祖母から聞かされたことがあったから、、
この家も元小作人、あの家も元小作人だったと、村の道を歩きながら家々を指さすのには閉口したけれど・・、

300年続いた蕎麦屋の倅です、という友人をぼくはもっていないし、魚屋に生まれ天秤棒をかついで50年(若い人には意味不明だろう)、という知人もいない、
現にいないのか、いても話さないのか、先祖は魚屋ですと話す意味はないというのか、、

侍を先祖に持っていたと語る人の胸中を想うに、侍というものに対しての憧れがあるのではないか、身分制度の頂点に位置するそれら士族の一員であったことに誇らしさを感じているのではないか、たぶんそういうことなのだろう、

江戸時代に徳川幕府が定めた身分制度に限定して日本史を復習してみれば、士農工商エタ非人の6姓だったことは知っているはず、
当時の人口はおおよそ6000万人くらい、その3%が侍と称する士族で、その3%の人間たちが残り97%を支配していた、8割9割は農民で、残りの数%を商工業者が占めていた、というのが教えるところだったと記憶している、

漫画家白土三平氏による長編漫画「カムイ伝」に詳しく描かれているのだが、戦国時代から封建時代へと移行していくなか、徳川家康以降、徳川家が定めた身分制度と、徳川家安泰のために立案計画実施された数々の施策は、今日の眼から見て当たり前なのだが多くの問題点を孕んでいた、
その一つに、ヒト以下のヒトとして位置付けられていたエタ、非人の存在がある、

多くの庶民は、移動の自由も婚姻の自由も職業選択の自由も無く、一生を徳川幕藩体制を支えるためだけに「死なないように」生かされていた時代、
さらに、庶民ともみなされなかった最下層の位置に置かれた人々のこと、

階級社会の頂点に位置し、栄華をきわめた侍たち士族があるのなら、その真逆にあった人々がいたということに、ぼくは思いを馳せたいと思う、

さて、侍ジャパン、サムライJAPAN?

なんでサムライでなければならないのだろう、
農民ジャパンでは恥ずかしいとでもいうのだろうか、
サラリーマンJAPAN、アニメJAPAN、オタクJAPAN,フクシマ原発事故JAPAN、、
今を特徴的に表すイロイロなJAPANは、他に幾つもあるだろうに・・・さ、

まあ、心情はわかりますから?(笑)


今日は、俳句の会、
この時季、毎年のことだけれど、極度の花粉症に悩まされ、鼻は塞がり喉は荒れ眼がかゆい、
参加するよりも家でじっとしていたい気分なのだけど、行くのだろうなあ、、

発射前ペンシルロケット土筆の子
手洗いの水も温むや大あくび
春恨や大なゐ震ふるみちのく地
なゐあり春眠をまた破らるる

※ なゐ というのは、地震の古語




2013年3月3日日曜日

梅祭

今年もまた恒例の板橋区主催、梅祭が3月2日3日と開催された、



昨日は二日酔いで半日寝ていたので・・、今日10時からでかけていった、
例年通りの相変わらずの梅祭り、、

板橋区と姉妹都市になっている新潟県の名物?紫蘇の実の梅酢漬けを3パック買い
高菜の古漬けを一把買ってきた、

梅祭では俳句会も毎回開かれ、ひとり三句までの投句が認められている、
板橋区俳句連盟会長の選句によって、
天賞一名、地賞二名、人賞三名、入選十名が選ばれる、


ぼくが所属している「こまくさ俳句会」からは4名が投句し、3名が賞を得た、

モンゴルの屋台賑ふ梅祭


これがぼくの入選句、モンゴルと梅の取り合わせが意外でたぶん類想句がなく、これは自信があったのだな、、
えへっ


賞品は、板橋区内で使用可能な商品券千円だった、
参加費ゼロ円なのに、千円もいただき素直に嬉しい、

昼からは将棋の会の緊急催し、緊急といえば何かと思われるかもだけど、なあに、暇だったら指しましょうという電話をもらい出かけただけ、
出かける途中に、今まで見かけなかったリサイクルショップを発見、
バリ猫と、エジプトみやげらしき凜々しい猫、古代エジプトではネズミの害から穀物を守るため猫を神格化し神として祭った、を発見、ついまた衝動買い・・、

7人で4升の酒を飲み干すという将棋の会ではあったのだが、いやあ、楽しかったのだ