2017年1月16日月曜日

えんがちょ

聞き慣れない言葉と思われる人もいるだろう、

東京の下町だけ?で使われていた、方言のような言葉だからだ、

汚いもの(例えば、うんこ)、不潔なもの、ちょっと他とは変わったものなどを、えんがちょ、と呼び
その、えんがちょ(えんがちょーと伸ばす場合もある)から自分の身を守る手段として、
両手の指の、親指と人差し指で円を作り、その円を交差させ、一種の鎖鍵のようにする、

「えんがちょ鍵締めたーー」と宣言すれば、もうえんがちょなる事例、物体からは
縁が無くなると、いう、子ども時代の挨拶のようなものだった、

えんがちょの中には、男の子なのに女の子と遊ぶ、当時の言葉で、男女(おとこおんな)と
呼称された行為も入っていて、

「女のなーか(中)に、男がひとりー、えーんがーちょ、えんがちょー、鍵締めた」

と、言われてしまった男の子は、しばらく、男仲間から遊んでもらえなかった・・・、

仲間だった男の子たちから、おとこおんなと呼ばれたことに必死に歯向かい、僕はおとこおんなじゃないやいっ、
と、泣いていた子を覚えている、
その子はただ家の姉ちゃんや妹たちと遊んでいただけなのだが・・、

なんでこんなことを書いたのか、

今でもたまに思い出すのだが、テレビで映画を放送する番組の司会進行係、解説者というのだろうが、有名なところでは淀川長治氏などがいた、その中の一人で、たしか増田某という若手(30代後半?)の解説者がいた、

彼が、ゲイだったかホモだったかの理由で番組を降ろされた事例があった、
ゲイとホモとオカマの区別がよくわからないのだが、当時では、変態扱いだったのだろう、

彼自身の言葉で、今までみなさんを欺いて申し訳なかった、というようなコメントを最後に述べて、番組から消えていった、

男に生まれながら心は女、女が女を好きになる、男が好きな男、こうした性向の人々は昔、みな変態だと、つまりHな人間たちだと、下町なら、えんがちょだと扱われていた、

言うまでもないことだが、今では考えられない、

芸能界に、芸術美術の世界に、音楽界、理容美容の世界に、いや、フツーの世界に生きている彼ら、ゲイやホモやレズなどなど、性の世界の少数者たちが、今は遺棄されることなく、一応は生存権を確保されているかのようだ、

少数は少数であるがゆえに異端とされ、多数から閉め出されてきた歴史がある、
閉め出されたことの中には、迫害や拷問までも含まれる、

ぼくはバイセクシャルで、男性も女性もイケマス、と胸を張って?堂々と言い切るお笑い芸人を
テレビで何度も目にする昨今、

今まで欺いて申し訳なかったと、謝罪し去って行った増田某のことを思い出すのだ。。。


0 件のコメント:

コメントを投稿